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ペット保険は避妊・去勢手術に使える?

助成金の解説や、避妊・去勢手術の必要性なども

ペット保険への加入を考える際に、「愛犬や愛猫の去勢手術・避妊手術にも使えるのか」と気になる方もいるでしょう。

この記事では、ペットの去勢手術・避妊手術にペット保険が使えるのか、手術でかかる費用の相場はいくらくらいなのかを解説します。

目次

去勢手術・避妊手術は
ペット保険の対象外

ペットの去勢手術・避妊手術は、原則としてペット保険の補償対象外です。

ペット保険とは、ペットが病気やケガをした場合に、治療費や通院・入院費用を補償する保険です。

去勢手術や避妊手術は病気ではなく、病気の予防を目的としているため、保険金の給付対象にはならないのです。

手術を行った場合は、基本的に全額自己負担となります。

治療目的の場合は補償されることも

ただし、生殖器官系や性ホルモン関係の病気など、ほかに病気やケガがあって、その治療のために去勢手術・避妊手術が必要な場合には、保険金の給付対象になる可能性があります。

補償の対象や保険金額などは保険会社によって異なるため、加入する際に契約内容をよく確認してみましょう。

犬・猫の去勢・避妊手術は
助成金を活用できることも

自治体によっては、ペットの去勢手術・避妊手術費用を補助する助成金制度を設けているところがあります。

例えば、東京都板橋区の場合、飼い猫の去勢手術は一匹につき2,000円、不妊手術は一匹につき4,000円が助成されます。

新宿区では、飼い猫の去勢・不妊手術についてオス一匹2,500円、メス一匹4,000円です。(2023年9月調査時点)。

助成金だけですべての費用を賄うことはできませんが、こうした制度を利用すれば負担を軽くできる場合があります。

ただし、助成制度は、予算の上限に達した時点で受付を終了するのが一般的。

自治体ごとに金額や条件も異なるので、まずは以下で各自治体の助成金の有無などを検索してみましょう。

ぜんこく 犬猫助成金 リストへ

このあとは、去勢・避妊手術の必要性やデメリットをご説明しています。

犬・猫の去勢・避妊手術は
なぜ必要?

ペットを飼い始める際に、避妊や去勢をするべきかどうか悩む飼い主さんは多いようです。

しかし、近年は非常に多くの飼い主さんが去勢手術・避妊手術を選択しています。

望まない妊娠を防ぐことができる

まず一つ目の理由は、望まない繁殖を防げるからです。犬や猫は一度に平均4~8匹の赤ちゃんを産みます。

すべての命に責任を持ち、10年、20年と育てることができるでしょうか。

自分で育てられない場合は、ほかに里親を探さなくてはなりませんが、いずれにしても飼い主さんの負担は少なくありません。

「うちでは望まない妊娠はさせないから大丈夫」と思っていても、ペットが逃げ出した隙に妊娠する可能性があります。

特に猫は繁殖力が強く、一度交尾をするだけで、ほぼ確実に妊娠してしまいます。

相手がメスの野良猫だった場合、生まれた子猫は保健所に引き取られる可能性が高いでしょう。

愛するペットの血を分けた子どもたちに悲しい思いをさせないためにも、去勢手術・避妊手術は必要なのです。

病気を予防することができる

動物は年齢を重ねるにつれて、生殖器系の病気のリスクが高まります。

去勢・避妊手術をすることで、乳腺腫瘍をはじめ、子宮蓄膿症や乳腺炎、精巣腫瘍や精巣炎、前立腺肥大などの病気を予防することが可能です。

特に「乳腺腫瘍」は初回発情前に手術することで、発症のリスクをかなり低くすることができます。

発情期の問題行動を防ぐことができる

動物の中には、発情期になると問題行動をとってしまう動物がいます。

例えば、メスの犬は生理のような出血があったり、食欲が減退したり、落ち着きがなくなったりします。

また、オスはイライラして指示を聞かなくなったり、遠吠えをしたりするようになります。猫も、大きな声で鳴いたり、攻撃行動をしたり、脱走をしたりするようです。

春〜夏頃に、ほかの時期には聞かれないような声で野良猫が鳴いているのを聞いたことはありませんか?あの声が発情期の間発せられます。猫の場合は日照時間が長くなると発情するため、屋外よりも屋内飼育の猫の方が発情期が長くなると言われています。

交尾がしたくてもできない状況はとてもストレスフルで、精神的な負担が大きくなるのです。

しかし、去勢・避妊手術を受けることで、発情期中の問題行動、精神的な不安・ストレスを抑制することができます。

犬・猫の去勢・避妊手術の
デメリットは?

一方で、去勢・避妊手術には注意すべき点があります。

メリットだけでなく、デメリットもよく把握した上で手術を検討しましょう。

太りやすくなる

手術をすることで、ホルモンバランスが崩れ、基礎代謝が低下して太ってしまう可能性があります。

性欲がなくなった分食欲が増し、肥満になりやすくなるため、手術後は、しっかり体調と体重を観察しながら、食事の量や種類を調整してあげましょう。

手術のリスクがある

去勢・避妊手術は全身麻酔をかけて行います。

若く健康なペットならあまり問題はありませんが、中には、手術中、血圧や呼吸が極端に弱まったり、出血のリスクが増加したり、手術後も体調が変化する場合があります。

リスクがゼロとは言い切れないため、手術前には丁寧に検査を行わなくてはなりません。

尿漏れのリスクがある

性ホルモンの分泌が減少することで、尿漏れを起こしてしまう場合があります。オスよりもメス、小型よりも大型の犬に多いようです。手術した直後ではなく、数年後に起こるので注意が必要です。

睡眠中やリラックスしている時に起こりやすいため、ホルモン反応性尿失禁と呼ばれます。

ただし症状は、ホルモン剤を用いた治療で緩和することができます。

犬・猫の去勢・避妊手術の
費用相場

犬・猫の去勢・避妊手術には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

費用の目安として参考にしてください。

犬の去勢手術・避妊手術の費用相場

費用は、犬の年齢・体重によって異なります。

費用には、全身麻酔や手術代、注射、術後内服薬、術後抜糸処理などの費用が含まれています。

犬の健康状態によっては入院が必要になることがあり、その場合はさらに入院代がかかります。

猫の去勢手術・避妊手術の費用相場

この金額に、診察料や検査費用などがプラスされるケースが一般的です。

なお、猫の手術費用も、種類や体型、動物病院によって大きく差があります。

10,000円程で済む場合もあれば、50,000円以上かかる場合もあるので、手術をする前に動物病院に確認するのがおすすめです。

まとめ
去勢・避妊は飼い主の義務

「去勢や避妊手術をするなんてかわいそう」と思う飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、手術をしなかった際の多くのデメリットを考えると、やはりしてあげる覚悟は必要なのではないかと思います。

去勢・避妊の手術代に比べて、生殖器系の病気の治療費は高額ですし、治療も犬・猫にとって去勢・避妊手術以上に負担になるでしょう。

ペットのために、どの選択が良いのか、飼い主さん自身がたくさん考えて決めてあげてください。

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Sohey先生
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獣医歴17年。現在は夜間診療の獣医として活躍する傍ら、Xで飼い主さんたちの悩みに回答してくれています。

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